選び方のポイント

医療用かつらを選ぶときには、自分がどのようなシーンでかつらを使用したいのかを明確にしておくことが重要です。脱毛の状態やかつらを使用する期間、場所は人によってさまざまです。家の中で長く過ごすならばスカーフや帽子でも大丈夫ですが、仕事や学校行事の場へ行くならば、自然に見えるかつらが必要だと感じるでしょう。医療用かつらは高い値段だというイメージがありますが、その値段は毛質や製造法、毛の植え方などによって変わります。

かつらの製造法の種類は、既製品・フルオーダー・セミオーダーがあります。既製品はすでにでき上がっているものから選んですぐに使用できる反面、サイズ調整が必要になったり、頭に合わなくて毛流れが不自然になったりします。フルオーダーは頭の型取りをして作ります。頭にフィットしたかつらが作れますが、時間とお金がかかります。セミオーダーは8割ほど完成している製品から選んで、デザインやサイズなどの希望に沿ってカット・調整して作ります。セミオーダーのかつら作成は専門店でしか行えないというデメリットもあります。

毛質には、人毛(人毛に加工を施したもの)・人工毛・ミックス毛(人毛+人工毛)の3種類があります。人毛は耐久性に優れ、ドライヤーなどでヘアアレンジが可能な分、お手入れに手間がかかるのが懸念点です。人工毛はスタイルが崩れにくく、値段も安いですが、熱や摩擦に弱く絡まりやすいという面があります。ミックス毛は自然さと手入れの簡単さを備えた使いやすい毛ですが、色や形状は変えられません。

そのほか、分け目が自然に見える人工皮膚がついているか、毛髪は手植えかどうかなどによって、見た目の自然さと値段が変わります。実際に試着をして、着け心地や見え方をチェックしてから購入すると安心です。