普通のかつらとの違い

普通のかつらと医療用かつらの間には、用途や機能のはっきりとした違いの定義はありません。ただ、平成27年4月に医療用かつらにJIS規格が制定されました。そのため、抗がん剤治療の副作用や外傷などの理由で脱毛した頭部に直接被ることができて、かぶれを起こしたり色が移ったりしないなど、安全なものが医療用かつらとして販売されています

医療用かつらとして販売されているものは、JIS規格の基準を満たしている肌に刺激の少ない素材でできているのはもちろんですが、そのほかに機能性や通気性に工夫がされています。かつらの内側のキャップがメッシュであったり、髪の量に対してサイズ調節がしやすかったりするなど、長く使用しやすい作りになっています。

一方、普通のかつらはファッションなどの用途で使われるもので、比較的安価で販売されています。種類が多いため、流行を意識したお気に入りの髪形を選ぶことができますが、髪の毛がある前提で作られているため、毛が抜けてサイズが合わなくなったり、薬や疾患で敏感になった頭皮に影響があったりする可能性があります。また、通気性や機能性が考慮されていないものを医療目的で長時間被るのには、無理があります。

値段が安いから粗悪であるとは限りません。そのときの頭皮の状態によって、普通のかつらと医療用かつらを使い分けるといいでしょう。